書誌詳細
動物たちは何をしゃべっているのか?
- 著者名山極/寿一∥著 鈴木/俊貴∥著
- 出版者集英社
- 出版年2023.8
所蔵事項
- 登録番号00018411
- 請求記号481-ヤ-1NAT
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書資料 - 和書
- 所蔵館本館
- 配架場所4 自然科学 Natural Sciences
- 所蔵状態所蔵
書誌事項
- 書名動物たちは何をしゃべっているのか?
- 書名ヨミドウブツタチワナニオシャベッテイルノカ
- 著者名山極/寿一∥著 鈴木/俊貴∥著
- 著者ヨミヤマギワ,ジュイチ
- 内容紹介つい最近まで、動物には複雑な思考はないとされ、研究もほとんどされてこなかった。
ところが近年、動物の認知やコミュニケーションに関する研究が進むと、驚くべきことが分かってきた。
例えば、小鳥のシジュウカラは仲間にウソをついてエサを得るそうだ。ほかにも、サバンナモンキーは、見つけた天敵によって異なる鳴き声を発して警告を促すという。
動物たちは何を考え、どんなおしゃべりをしているのか?
シジュウカラの言葉を解明した気鋭の研究者・鈴木俊貴と、ゴリラになりたくて群れの中で過ごした霊長類学者にして京大前総長の山極寿一が、最新の知見をこれでもかと語り合う。
話はヒトの言葉の起源、ヒトという生物の特徴、そして現代社会批評へと及ぶ。そして、その果てに見えた、ヒトの言語にしかない特徴は?
- 著者紹介【山極寿一】総合地球環境学研究所所長。京都大学理学研究科長などを経て、2020年まで京都大学総長を務める。環境省中央環境審議会委員などを歴任。2020年より現職。著書に『家族進化論』(東京大学出版会)など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【鈴木俊貴】東京大学先端科学技術研究センター准教授。立教大学にて博士号を取得後、京都大学白眉センター特定助教などを経て、2023年より現職。2023年に東京大学にて世界初の動物言語学分野を創設。本書が初の著書となる。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
- 目次Part1 おしゃべりな動物たち
動物たちも会話する/ミツバチの「言葉」/動物の言葉の研究は難しい/言葉は環境への適応によって生まれた/シジュウカラの言葉の起源とは?/文法も適応によって生まれたetc.
Part2 動物たちの心
音楽、ダンス、言葉/シジュウカラの言葉にも文法があった/ルー大柴がヒントになった/とどめの一押し「マージ」/言葉の進化と文化/共感するイヌ/動物の意識/シジュウカラになりたい/人と話すミツオシエetc.
Part3 言葉から見える、ヒトという動物
アイコン、インデックス、シンボル/言葉を話すための条件/動物も数が分かる?/動物たちの文化/多産化と言葉の進化/人間の言葉も育児からはじまった?/音楽と踊りの同時進化/俳句と音楽的な言葉/意味の発生/霊長類のケンカの流儀/文脈を読むということetc.
Part4 暴走する言葉、置いてきぼりの身体
鳥とヒトとの共通点/鳥とたもとを分かったヒト/文字からこぼれ落ちるもの/ヒトの脳は縮んでいる/動物はストーリーを持たない/Twitterが炎上する理由/言葉では表現できないこと/バーチャルがリアルを侵す/新たな社交/人間とはどういう動物なのか?etc.