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はじめに-カレーもラーメンもダシが命 | | |
第一章 ダシとは何か | | |
古今東西、世界中に存在する「ダシ」 | | |
古代ローマは魚臭かった? | | |
東南アジアは魚醬の宝庫 | | |
中国人もうま味探し | | |
各国伝統の味わいを支えるダシのスープ | | |
ダシが変われば料理も変わる | | |
日本のおいしさに占めるダシの位置 | | |
*Column1*好き嫌いは舌ではなくて頭が考える | | |
第二章 日本のダシ | | |
日本のダシはカツオと昆布 | | |
抽出はダシの重要ステップ | | |
ダシの風味の成分は多すぎて特定しがたい | | |
昆布の香りも理解が難しい | | |
カツオ節ができるまで | | |
カツオダシはいつから使われていた? | | |
老舗の割烹・料亭では | | |
高度に洗練された日本のダシ文化 | | |
相乗効果を駆使する高度のテクニック | | |
動物性の食品が乏しい中で貴重だったダシ | | |
野菜を動物性の味わいに変える魔法の調味料? | | |
味噌や醬油は料理をおいしくする | | |
*Column2*生まれつきの好き嫌いはない? | | |
第三章 ダシの好みは排他的 | | |
味は許せるが風味は好きになれない | | |
ダシがないと何もおいしくない? | | |
トリノ冬季オリンピックでも日本食材探し | | |
日本人はダシと醬油中毒 | | |
韓国人がやみつきになるうま味 | | |
人間はそれほど多様な味わいを欲していない | | |
目は食べ慣れたメニューを追う不思議 | | |
期待感が料理を選択させるのだが… | | |
ダシの味わいは安全を知らせる信号でもある | | |
日本化された各国料理 | | |
行列ラーメンまでが魚介類のダシ | | |
*Column3*高カロリーはおいしすぎるから危険 | | |
第四章 ダシのおいしさは心地よさにある | | |
ダシが好きなのは人間だけではない | | |
海外でうどんに群がる日本人 | | |
のめり込むおいしさの秘密 | | |
ダシのおいしさが食べ物を胃にうまく納める? | | |
ダシはなぜ心地いいのだろう? | | |
心地よさを生じる根拠はβエンドルフィンか | | |
*Column4*研究室での大論争「しょう油好きか、ソース好きか」(前) | | |
第五章 なぜダシに心地よさを感じるのか | | |
ネズミもダシにやみつきになる | | |
「やみつき」を実験的に再現する | | |
ダシにも油と同様の作用が | | |
本能が支持する特別なおいしさ | | |
ダシの原料も人間と同じく生物であった | | |
細胞がほしがっている栄養素は似ている | | |
ダシが好きになった人は風味が好きになっている | | |
アミノ酸・核酸で人工のカツオダシを作る | | |
香りさえあればいいわけではない | | |
うま味には適度な塩分が不可欠 | | |
ダシの塩加減の生理学 | | |
*Column5*研究室での大論争「しょう油好きか、ソース好きか」(後) | | |
第六章 ダシの重要性と未来 | | |
なぜ、ダシのおいしさを知らなければならないのか | | |
和風ダシ好きは健康への近道 | | |
グローバルな味覚などなくても困らない | | |
小学生がダシを引いた | | |
スープカレーもラーメンもみんなダシ文化の最先端 | | |
世代によってやみつきの対象が異なる現代日本 | | |
食文化が激変する | | |
おわりに-新しいダシの文化は現れるか | | |